Gibson LG-2 American Eagle

往年のLG-2の個性を引き継ぎつつも現代によりフィットしたモデル”Gibson LG-2 American Eagle”。

【コラム】ギターを賢くお得に売るための中古マージン率という考え方

2018/12月調べ

特徴

概要

Gibson LG-2は1942年に当時スモールボディの人気モデルであったL-00の後継機種として誕生した。

1942年と言えば同じくギブソンの名器J-45モデルが誕生した年である。この時期にはすでに現代のギブソンアコースティックギターの基礎が完成し、現代までの長い系譜が続いていくこととなるのだ。LG-2モデルは1942年-1962年までの20年間生産された後、B-25にそのスタイルを引き継ぎ歴史のバトンを渡すこととなる。

Gibson B-25の詳細はこちら→Gibson 1960s B-25
Gibson J-45の詳細はこちら→Gibson J-45 Standard

LG-2の主な特徴はXブレイシングがなされたラウンドショルダーシェイプのスモールボディ、サンバーストフィニッシュ、スプルースボディトップ、マホガニーサイド&バック、マホガニー・ネック、ローズウッド指板仕様。スモールピックガード、クルーソン製3連ペグ、ファットなネックスタイルなどが挙げられるだろう。 スモールボディと取り回しの良いスタイルながら、大型モデルと同じXブレイシングを採用することにより豊かな生鳴りが生まれる。

LG-2の魅力的な個性は当時のブルースマンや弾き語りミュージシャンから圧倒的な支持を獲得し、現代のヴィンテージ市場でも根強い人気を誇っている。

Gibson LG-2 American Eagle

2013年にギブソンレギュラーラインナップとして加わったLG-2 American Eagleは当時のLG-2の個性を引き継ぎつつも現代によりフィットした仕様となった。カラーはLG-2のナチュラルバージョンであるLG-3のスタイルを踏襲しナチュラルフィニッシュのみで構成されている。

2013-2015年モデルでは1-Ring仕様のサウンドホール、ピックガード無しのクルーソンペグ仕様であるが、2016年以降では2-Ring仕様のサウンドホール、スモールピックガード、グローバーペグへと仕様変更された。

往年のヴィンテージモデルと同様にスモールボディながらも鳴りは豊かで、さらにL.R.BAGGS ELEMENT VTCピックアップが標準搭載されたことにより、現代のライブやレコーディングなどにもフレキシブルに対応できる点が同モデルの最大の特徴と言える。

相場
"Gibson LG-2 American Eagle"

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2018/12月調べ

市場動向

新品市場ではモノは比較的充実しており、アコギでは珍しくレフティモデルも多く用意されていたのが嬉しいところである。価格帯は¥152,592(税抜)〜¥220,000(税抜)と年式や状態によりやや差が見られ、ボトム付近では2017年の個体が特価品となっていた。ギブソンアコースティックギターのラインナップの中でも新品で20万を下回るモデルはなかなか無いので、LG-2 American Eagleは比較的コスパが高いモデルと言える。

中古市場ではやはり人気なのか、あまり出回っていないようだ。価格帯は127,777(税抜)〜¥185,000(税抜)となっていた。近年モデルの状態の良い個体であれば新品特価のボトムよりも高く値付けされていたので、中古でお探しの方であっても新品市場も一度チェックしてみることをオススメする。

買取価格リストの提示は大手のイシバシ楽器のみであった。¥65,000上限でさらに期間限定20%アップ¥78,000上限と設定されていた。中古マージン率は比較的高めのモデル言えるだろう。

2018/12月調べ

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