James Tyler 特集/コラム

【スペック&価格ガイド】気になるJames Tyler Guitars Japanの特徴を徹底解説

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【スペック&価格ガイド】James Tyler Guitarsの歴史と特徴を画像付きでまとめて解説

1970年代末に登場して以来、今もなおハイエンドギターの王者の座に君臨し続ける「James Tyaler Guitars」。

しかし昨今では製作者のJim氏の体調の関係などから多数のバックオーダーを抱えており、2010年代後半以降では価格の高騰とともに新品個体の入荷も激減している。

そんな中「より多くのプレイヤーにJames Tyler Guitarを手にしてほしい」というJim氏と、長年James Tyler Guitarの日本輸入代理店をつとめているキタハラ楽器がタッグを組み登場したのが「James Tyler Japan」だ。

果たしてUSA製モデルとの明確な違いはあるのか?よくある量産モデルか?そんな疑問をお持ちの方は是非とも読み進めてほしい。この記事は「James Tyler Japan」の特徴やJapanメイドならではのラインナップについて、さらにUSA製と比較した価格相場にも言及して徹底解明していく。

本家USAモデルについては下記記事にまとめている。是非とも合わせて読んで「James Tyaler Guitars」の魅力をたっぷり感じてもらえると幸いである。

【スペック&価格ガイド】James Tyler Guitars USAの歴史と特徴を画像付きでまとめて解説 

James Tyler Japanの歩み

飛鳥工場との出会い

飛鳥工場との出会い

(創始者Jim Tyler氏と北原氏

Jim氏と北原氏がタッグを組み始動したJames Tyler Guitarsしかし高い加工技術や品質の安定などを高い水準でクリアできる工場は数少ない。そんななか白羽の矢が立ったのが長野県の飛鳥工場である。

飛鳥工場は国産ハイエンドとして名高いMomoseやアコースティックブランドHeadway等の製作を行っており、その高い技術面と45年間門外不出であったJames Tyler Guitarsの経験と知識が組み合わさることで新たな「日本製James Tyler Guitar」が生まれたのだ。

引き継がれた「Tyler Magic

引き継がれた「Tyler Magic」

日本での生産が決まるとまずはギター本体製造のCADデータを引き継ぐこととなる。

しかしデータを打ち込んでルーターで製作....完成!

そんなはずはない。あの独特な塗装技術はもちろんのこと、細かいところだが電装系の銅板の張り付け方までアメリカまで何度も足を運びサンプルチェックや打ち合わせを繰り返したのだ。

日本製James Tyler Guitar

日本製James Tyler Guitar

こうして日の目を見ることとなったTyler Japan、北原氏の「廉価版ではなく、あくまで日本製のJames Tyler」の言葉通りの仕上がりとなったのだ。

Tyler Japanの楽器はPU等の主要パーツはもちろん、配線材などのマテリアルはUSAのものが使用され、ボディ材であるマムヨーやネック材に適した剛性を持つクウォーターソウンメイプルなどの木材もすべて北米からの輸入材となっている。

日本製James Tyler Guitar 2

Jim氏本人もEXTREME!と驚愕するほどに高いクオリティとなったTyler Japanを是非手にしてみてはいかがだろうか。

James Tyler Japanのベーシックモデルとスペック

James Tyler Japanのベーシックモデルとスペック

現在Tyler JapanとしてはUSA Madeでも定番のStudio EliteClassicTylerbastar3モデルが現在ラインナップされ、木材やピックアップ、ミッドブーストなどのオプションもUSA同様に存在しているため、様々なスペックが生産がされているが、ここではあえてスタンダードなモデルではなくTyler Japanにラインナップされている個性的なモデルに的を絞り紹介していくことにしよう。

The Black Classic Level 3

The Black Classic Level 3

画像著作権:MUSICLAND KEY

USAJapanともに人気で常に品薄となっている通称「ダン・ハフ クラシック」だ。

もともとClassicはストラトキャスターがベースとなっているだけありシンプルなモデルが多いのだが、このモデルはスタジオエリートに匹敵するフルスペックとなっている。

まず1番の特徴はピックアップにSeymour Duncan製のClassic StackとオリジナルのSuperを搭載することで実現した、シリーズ/パラレル切り替えサーキットだ。

Dann HuffGiant時代から使用していた改造ストラトキャスター達(サンバースト、黄色、赤が有名だろうか)にも搭載されていた機能で、このスイッチを駆使することで透明感あふれるハーフトーンからハイパワーなハムバッカーサウンドまで操れるのだ。

さらにMid BoostStudio Eliteには通常搭載されていないToneノブなど、ギタリストのパレットを広げてくれる仕掛けがすべて詰まった楽器といっても過言ではない。

Studio Elite Ash/Rosewood/FRT/Metallic Burst

Studio Elite Ash/Rosewood/FRT/Metallic Burt

画像著作権:イケベ楽器

このルックスにニヤリとした方はLA通かTOTO推しかの2択だろうか...そう、あの名機「Puffy」を意識したモデルだ。

あまり数の多くないメタリックジムバーストにブラックパーツ、FRTトレムにフルスペックのサーキット、近年ブームになりつつある80'sにぴったりのルックスだ。

JapanのみならずUSAもだが、このJames Tyler Original PU通称Tom Anderson PUを採用したフルスペックのスタジオエリートは今後の生産がストップされることが決まっているため是非今のうちにゲットしておきたい1本だ。

Tylerbastar Burning Water

Tylerbastar Burning Water

(画像著作権:島村楽器

テレキャスターシェイプにベアアームコンター、ド派手なマッチングヘッドが存在感抜群のモデル。

USAでもあまり出回らないスペックのため個性的なルックスのTLタイプを求めていた方にはドンズバか。

もちろんトラディショナルなルックスのTylerbasterも生産されており、Fenderユーザーにも違和感なく受け入れられるであろう。

Studio Elite HD-P Burning Water 95

Studio Elite HD-P Burning Water 95

画像著作権:平野楽器ロッキン

なんだただのバーニングウォーターかと思ったあなた、"95"を見落としてはいけない。USA製のバーニングウォーターを年代別に追っていくと年々柄が細かくShmearに近い質感へ変化していく。

しかしMichael Landauが自身のバンドにちなんで命名されたこのBurning Water初期の柄が再現されたのがこの95モデルである。

当時のものと並べて楽しみたい初期タイラーマニアにはたまらないモデルもJapanでは製造されているのである。

USAモデルとJapanメイドの差は?

USAモデルとJapanメイドの差は?こここそが一番気になってくるポイントであろう。もはやTyler好きには鉄板のネタだが、かくいう筆者も先日楽器店時代の旧友とこのテーマを酒の肴に2時間以上もTyler談義に花を咲かせてしまった。

余談はさておき、

企画者である北原氏はJapanメイドは決して廉価版としてではないとコメントをしており、Jim氏も絶賛する仕上がりなTyler Japan。筆者も実際に多数取り扱ったのだがその高いクオリティには大変驚かされた。

個体によってはUSAと比較しても見劣りのない外観やネックフィール、サウンドもTylerらしい解像度の高い鳴りが再現されており、本家直伝の名に間違いはないと感じた。

さらにMomoseを弾いたことのある方はご存じであろうあの正確なピッチと丁寧な仕上げはTyler Japanでも感じることができ、飛鳥工場の加工精度や再現度に脱帽することであろう。

しかし、

USAモデルと全く差のない音かと言われればその答えは"No"だ。

良い悪いは置いておいてになるが、あのUSAモデルの時として制御不能なまでの暴力的な突き抜けと暴れ感、アメリカンな大味さはJapanモデルからは”なぜか”あまり感じられない。言うなれば馬蹄と手綱のついたTylerという印象なのだが、しかしながらそれこそがJapanモデルの大きな魅力なのだと感じる。

近年のハイエンドなTylerに国産ハイエンドの落ち着きと癖のなさがブレンドされた、いわば”わびさび”の効いた絶妙なフィーリングに仕上がっている。これは”日本の職人ならではの気質が楽器に宿っている”からなのかもしれない。楽器としてのクオリティーは非常に高く、調整次第ではかなりUSAモデルに近い音にすることは可能なのだが、あえて違うTylerを味わうことがおすすめの楽しみ方である。

【スペック&価格ガイド】James Tyler Guitars USAの歴史と特徴を画像付きでまとめて解説 

James Tyler Guitars Japanの価格相場

2019/10月の市場では新品価格と中古価格はそこまでの差がない印象。

Tyler Japanの中古相場は20万円台半ばから30万円台半ばとモデルやスペックによって価格差は広いがUSAモデルと比べると若干リーズナブルであるためTylerのルックスやサウンドが欲しい方には良き選択肢となるはずだ。

人気のThe Black ClassicShmearVomit系のようなインパクトのあるもの以外に関してはあまり動きがみられないようだ。

モデルによってはUSAモデルとの中古価格の差がそこまで広くないため、USAモデルの価格高騰に伴って近い将来に大きな相場変動が起きる可能性も高い。

またデジマートなどでJames Tyler表記でTyler Japan製品が登録されていることも多いため、どちらを購入する際であってもシリアルやケース等で確認をするのが吉だろう。JapanモデルのシリアルはJからはじまり、ケースは表面にブランド名がスプレーで書かれている黒の樹脂製ケースが特徴であるため楽器選びの際の参考にしてみて欲しい。

【価格・スペック徹底解説】James Tyler USA Studio Elite|新品|中古|買取|フリマの価格相場

【価格ガイド】James Tyler USA Studio Elite Burning Water|新品・中古・買取・フリマ

参照サイト James Tyler USA 公式Webサイト キタハラ楽器公式Webサイト

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