Momose 特集/コラム

Momose Guitarsの歴史と特徴を画像付きでまとめて解説

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【スペック&価格ガイド】Momose Guitarsの歴史と特徴を画像付きでまとめて解説

純国産・ハンドメイドにこだわり高品質のギター/ベースを世に送り続けている「MOMOSE Custom Craft Guitars」。

伝統的なスタイルを重んじながらも様々なチャレンジを続けているMOMOSEはまさに「温故知新」という言葉がピッタリと当てはまる。少数精鋭体制を貫き、市場に出回る本数は大手ブランドと比較すると決して多くはないがMOMOSEの楽器を一度手にすればその優れたプレイアビリティとサウンドの魅力の虜となってしまうだろう。

この記事では「MOMOSE Custom Craft Guitars」の歩みや特徴に言及し、その魅力を徹底的に紐解いていこうと思う。

少々長くなるが最後までお付合い頂けたら幸いである。

MOMOSE Custom Craft Guitarsについて

日本が誇る名工「百瀬恭夫」

日本が誇る名工「百瀬恭夫」

(百瀬恭夫氏)※1

日本ギター製作業界の第一人者である百瀬恭夫氏。1964年、20歳の百瀬恭夫氏は現在のフジゲン株式会社である富士弦楽器製造株式会社の職人としてキャリアをスタート、ベンチャーズやビートルズの来日に端を発した日本エレキブーム黎明期を支える。

1977年にはヘッドウェイ株式会社(現、株式会社ディバイザー)を立ち上げ国産最高峰のアコースティックブランドと名高い「HEADWAY」、1990年代中期には先進的なエレキブランドである「Bacchus」を立ち上げた。

日本が誇る名工である百瀬恭夫氏の名を冠したMOMOSE Custom Craft Guitarsは50年代から60年代のヴィンテージ・アメリカンスタイルを踏襲するエレキギター/ベースのブランドとして誕生する。

木材の個性を見抜き、製作に使用する治具からひとつひとつの工程を手作業で丁寧に仕上げていく。それが百瀬恭夫氏の楽器製作の哲学である。フェンダーやギブソン、マーチンなどが作り上げた伝統的なスタイルに敬意を払いながらも、日本人に馴染むプレイアビリティ・フィーリングをとことん追求してきた。

【スペック&価格ガイド】フジゲンについては下記ページにて公開中。

【スペック&価格ガイド】フジゲンの歴史と特徴を画像付きでまとめて解説
【スペック&価格ガイド】フジゲンの歴史と特徴を画像付きでまとめて解説

1960年の創業以来、半世紀以上もの長きに渡り業界を牽引し続けてきた「フジゲン」。 自社ブランドの他にも高品質な日本産ギター製造メーカーのパイオニアとして、これまでにフェンダーやギブソンなど有名ブラン ...

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飛鳥工場

飛鳥工場

大小いくつものギター関連工房が連なる長野県松本市。日本エレキブーム黎明期から続く一大ギター生産地として知る人ぞ知る日本ギター産業の聖地である。

百瀬恭夫氏がこの長野県松本市の地に1977年「HEADWAY」を創設して以降、MOMOSEやBacchusなどの自社ブランドのみならず数多くのブランドのギターを生産しているのが飛鳥工場だ。

飛鳥工場

※2

その確かな技術は国内外問わず注目を集めており、「James Tyler Japan」「Crews」「Moon」「PGM」「Vanzandt」など錚々たるブランドのOEM生産やパーツ生産などを行っている。

驚かれる方もいるかもしれないが、楽器業界では別々のブランドだが加工や組み立ては同じ工場で行われていたりというのはよく知られた話である。こういった受注生産のことをOEM生産と呼ぶが、国内OEM生産のほとんどは「フジゲン」「T's Guitar」、そして飛鳥工場を擁する「ディバイザー」によって行われている。各ブランドそれぞれが目指すサウンド思考や設計を体現できる工場・工房をはじめ、それらを形にできる職人は実はほんの一握りしか存在しない。

百瀬恭夫氏は飛鳥工場のシニアマスタービルダーとして職人たちの頂点に位置し、技術の継承・後進の育成にも力を注いでいる。

MOMOSEを代表する2つのシリーズ

MOMOSEは50年代から60年代のヴィンテージ・アメリカンスタイルを踏襲する「Vintage Series」と、伝統的な仕様は残しながらも現代のプレイヤーによりマッチするように設計された「Original Series」の2シリーズから構成される。

Vintage Series

エレキギターは50年代〜60年代、フェンダーやギブソンによって大きな革命がもたらされた。この偉大な2ブランドの系譜は今も脈々と引き継がれている。古き良き伝統的なスタイルを重んじるMOMOSEだからこそ作れるリアルヴィンテージがVintage Seriesである。

MST

MST

※3

ストラトキャスタータイプ/TWANG STピックアップ/リアトーン仕様

MTL

MTL

※4

テレキャスタータイプ/TWANG TLピックアップ

MTH

MTH

※5

テレキャスター・シンラインタイプ/TWANG TLピックアップ

MJM

MJM

※6

ジャズマスタータイプ/HOTROD 60'S JMピックアップ

MLC

MLC

※7

レスポール・カスタムタイプ/BEANOピックアップ

MLS

MLS

※8

レスポールタイプ/BEANOピックアップ

MES

MES

※9

ES-335タイプ/BEANOピックアップ

MFV

MFV

※10

フライングVタイプ/BEANOピックアップ

MJB

MJB

※11

ジャズベースタイプ/GROOVE JBピックアップ/トーンノブにターボスイッチを搭載

MPB

MPB

※12

プレシジョンベースタイプ/GROOVE PBピックアップ

MTB

MTB

※13

テレキャスターベースタイプ/GROOVE50 OPピックアップ

Original Series

伝統的なスタイルをMOMOSE流にアレンジ。ボディ削り込み、ジョイント加工、指板サイドのバインディングなど随所にこだわりと情熱を盛り込んだ設計となっている。美しく削り出されたヘッドストックにも注目だ。プレイヤーの厳しい要求に応えたハイパフォーマンスシリーズがOriginal Seriesである。

MC

MC

※14

ボディ削り込み/ジョイント落とし込み加工/指板サイドのバインディング/YUTA VS-1ピックアップ/センター・リアトーン仕様

MT

MT

※15

ウエストコンター加工/ジョイント落とし込み加工/指板サイドのバインディング/YUTA VT-1ピックアップ

ML

ML

※16

美しい杢目のフレイムメイプルボディトップ/ジョイントヒールレス加工/YUTA VH-1ピックアップ

MJ

MJ

※17

ジョイント落とし込み加工/指板サイドのバインディング/YUTA VJ-1ピックアップ

MP

MP

※18

ジョイント落とし込み加工/指板サイドのバインディング/YUTA VP-1ピックアップ

モデル名・型番について

MOMOSEのモデル名の後ろには「MST1-STD/M」というように仕様別に型番が振られている。パッと見ただけでは少々わかりづらいはずなので以下で型番についてまとめている。是非とも楽器を選ぶ際の参考にしてほしい。

モデル名・型番について

モデル名の右の数字はボディ材を表している。
<フェンダータイプ>
1=アルダーボディ
2=アッシュボディ

<ギブソンタイプ>
ギブソンタイプは基本的に1のみ。
MLS/MLはメイプルトップ/マホガニーバック
MLCはオールマホガニーボディ
MESはラミネイトメイプルボディ

モデル名・型番について

数字の次は仕様を表している。通常はSTD、特別仕様であれば仕様を象徴するイニシャルが入る。
STD=通常仕様
BP=ブロックポジション
RN=ローズウッドネック
JINDAI=神代木
SKR=桜

モデル名・型番について

一番右のアルファベットは指板材を表す。
M=メイプル指板
R=インディアンローズウッド指板
NJ=ニューハカランダ(マダガスカルローズウッド)指板

受け継がれる職人魂

MOMOSEのオリジナルパーツ

ピックアップ

ピックアップ

※19

MOMOSEの楽器には独自に開発したオリジナルピックアップが搭載されている。Vintage SeriesではTWANG(50-60年代ではギターの軽快なリズムをこう表現していた)やBEANO(エリッククラプトンが使用していた1960年製レスポールの愛称)といった名称でも表されている通り50-60年代の中音域に粘り気のある枯れた音を再現したピックアップを、Original Seriesでは弾き手のタッチをクリアに出力することに特化したYUTAピックアップが搭載される。Vintage Seriesで使用されるピックアップの方がワイヤーの巻き数が多く高出力であるのが特徴だ。

サーモウッドネック

サーモウッドネック

※20

サーモウッドとは180度〜240度の高温・無酸素状態の中で乾燥処理を施した木材である。もともと頑強な建材として使用する目的で開発された技術であるが、MOMOSEはその頑強さと音響特性に着目。主にオーダーメイド・ワンオフメイドなどの特別な少数製作モデルに使用している。

ヴィンテージと呼ばれる名器たちのボディやネックは経年変化により水分含有率がとても低い状態となっていることが多い。サーモウッドネックは強制的に経年変化を加えることにより所謂ヴィンテージの枯れた音、乾いた音を新品でありながら手にすることが大きな特徴である。

純国産・ハンドメイドにこだわる

純国産・ハンドメイドにこだわる

※21

MOMOSE Custom Craft Guitarsは日本が誇る名工である百瀬恭夫氏の技術を継承した、限られた少数の職人たちによってハンドメイドで製作される。

木材の選定から切り出し、乾燥や塗装、組み込みなど一切の妥協を許さずに行われるためどうしても大型工場のような大量生産は不可能であるが、それゆえ”製品”ではないギターが生まれるのだろう。

純国産・ハンドメイドにこだわる

※22

百瀬氏曰く、
「良いギター製作には、材の質量・弾力性・響きなどの個体差に応じた加工が必要だ」と語っている。職人たちの厳しい目で木材ひとつひとつの個性を見抜いたうえで各工程を丹念に仕上げられたギターには間違いなく作り手のこだわりが詰め込まれている。

ギターの可能性を広げる未来志向のものづくり

国土のおよそ3分の2が森林で構成されている日本では古来より木材と深く関わりを持ってきた。木材の息吹を身近に感じ、時には神様と崇める、そういった感性が我々には深く根付いている。

ギターの可能性を広げる未来志向のものづくり

※23

MOMOSEはこれまでギターには使用されることのなかった和木や希少材などを積極的にギターに取り入れており先述のサーモウッドもその一例である。従来の概念には決して囚われない発想で音色も見た目も斬新な楽器を生み出している。こういったギターの可能性を広げる未来志向のものづくりへの試みはギター産業の活発化、引いては日本芸術文化の継承に繋がることだろう。

まさに、「温故知新。」この言葉がピッタリと当てはまる。

伝統を重んじながらも新しい文化を生み出していく。そんなMOMOSEが生み出す楽器たちに今後も要注目である。

Momose 使用アーティスト

松原秀樹
三浦弦太/LUCCI
石橋慎也/Saucy Dog
YU-SUKE/SECONDWALL
山本大樹/My Hair is Bad
Balloop Chantabubpha

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※1~23 画像©http://www.deviser.co.jp/

参照サイト Momose Custom Craft Guitars 公式Webサイト

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