PRS 特集/コラム

【保存版】PRSギターの各モデル/シリーズの特徴を画像付きでまとめて解説

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【保存版】PRSの各モデル/シリーズをまとめて解説

PRSの創始者であるポール・リード・スミス氏は19歳の大学生であった1975年に本格的なギター製作をスタートする。1985年にPRS社を創設するまでの10年間はプレ・ファクトリー期と呼ばれ、現在のPRSギターの基礎はその期間によって確立された。

ポール氏はヴィンテージ・ギターに対し深い尊敬の念を持っており、PRSが製作するギターにはモダンでハイスペックでありながらもヴィンテージの風格と温かみが込められている。特に基本構造にはギブソンやフェンダーの影響が色濃く現れているのが特徴的だ。

カスタム・シリーズ

Custom24

PRS Custom24

1985年のPRSデビュー以来、Custom24はPRSの生み出すギターの標準スタイルに位置づけされる。Custom24にはポール氏の長年に渡るギター製作への飽くなき探求が詰まっており、PRS=Custom24と言っても過言ではない。

フィギュアード・メイプルトップ/マホガニーバック、マホガニーネック/ローズウッド指板、2ハムピックアップ、トレモロ機構やストレート・プル・スタイルのチューナーなど基本構造にはギブソンやフェンダーの要素が感じられるが、独特のダブル・カッタウェイと洗練されたカーブ・トップを持つボディやオリジナル・デザインのヘッドストック、24フレット/25インチネックスケール、薄く艶やかなフィニッシュと多種多様なカラーバリエーション、各マテリアルにはPRSオリジナルのパーツ類がマウントされるなど随所にPRSならではのこだわりが見られる。

1991年までは指板に希少木材であるブラジリアン・ローズウッドが通常仕様となる。また、初期仕様ではムーン・インレイが通常仕様でバード・インレイはもともとオプションであったが、近年はバード・インレイが通常仕様となっている。

誕生から30年以上の歴史の中で様々なスタイルのCustom24が発表され、「コアシリーズ」や「プライベート・ストック」

などのハイスペック・モデルから、「S2」や「SE」などの中級〜廉価モデルまで幅広い展開が行われている。

Custom24スペック年表

ピックアップ
1985-2010 HFS Treble
Vintage Bass
2011-2014 59/15 Treble&Bass
2015- 85/15 Treble&Bass

PRSはこれまでに数十種類に及ぶ様々なピックアップを開発しており、ヴィンテージ・トーンを狙ったものやモダンでハイファイなトーン、特定のアーティスト・モデルのためだけに開発したものなど、モデルごとのキャラクターに合わせて最適なピックアップが装備される。ピックアップ専用メーカーに勝るとも劣らないこだわりぶりには舌を巻く。

初期モデルから2010年までのCustom24に装備されていたのはHFS Treble/Vintage Bassである。そのサウンド特性はピックアップ名からもうかがうことができ、HFS(ホット・ファット・スクリーミング)温かく太く攻撃的なリア・ピックアップとヴィンテージ・トーンを基調としたフロント・ピックアップの組み合わせがCustom24サウンドの要となっていた。

PRSは2000年中期頃にハムバッカー・ピックアップのパイオニアであるギブソン社が1950年代にピックアップのワイヤー作成に使用した機械を取得し、PAF(ギブソン・ヴィンテージ・ハムバッカー・ピックアップの呼称)の復刻版とも言える57/08ピックアップ、59/09ピックアップ、53/10ピックアップの開発に至る。ピックアップ名は復刻年/開発年を表している。

転換期となる2011年にはギブソン1959年製レスポールに搭載されていたPAFの特性を再現した59/09ピックアップが標準装備される。HFS Treble/Vintage Bassよりも若干パワーは劣るが、レンジが広くクリアなサウンドが特徴的である。

2015年以降では85/15ピックアップが搭載される。85/15ピックアップは長らくPRSサウンドの要を担ってきたHFS Treble/Vintage Bassの進化版となるピックアップだ。原点回帰とも言えるが、ヴィンテージ・トーンとモダン・トーンが絶妙なバランスで組み合わされている。HFS Treble/Vintage Bassは太いローミッドがそのサウンドの大きな特徴であったが、85/15ピックアップではさらにクリアで伸びやかな高域と低域がプラスされている。

ネック
1987-2010 Wide Thinネック・オプション開始
2011- Patternシリーズのネックシェイプ開始

PRSギターのすべてのネックは50’s60’sレスポールのグリップを基礎とした独自のバリエーション豊かなネックプロファイルが存在する。初期のモデルではナット幅42.8625mmを基調としRegular/Wide Thin(薄い)/Wide Fat(太い)の3タイプが用意された。

2011年以降では新たに改良が施されたPatternシリーズに刷新され、Custom24ではナット幅42.0688mmのPattern Regularもしくはナット幅42.8625mmのPattern Thinのネックグリップが採用されている。

コントロール
1985-2009 5点式ロータリー・スイッチ
or
3Way+コイルタップ・スイッチ
2010- 5Way・ブレード・スイッチ

コントロール部も年代により仕様が異なる。最初期のモデルにはトーンが付いておらずスイート・スイッチと呼ばれるミニスイッチが付いているが、このスイッチはプリセット・トーンの役割をしておりオンにすることで高域が削られたマイルドな音になる。

1985年から2009年にかけては5点式ロータリー・スイッチが標準搭載されており、オプションで3Way+コイルタップ・スイッチに変更が可能であった。2010年以降では5Way・ブレード・スイッチが標準搭載となっている。また、5点式ロータリー・スイッチは年式により配線が若干異なるため以下の図で詳細を記している。

PRS Custom24 1985-1989 5点式ロータリースイッチ
PRS Custom24 1989-1991 5点式ロータリースイッチ
PRS Custom24 1991-2009 5点式ロータリースイッチ
PRS Custom24 2010- 5Wayブレードスイッチ
チューナー
1985-1995 ウィングド・ロックチューナー
1996-2000 ウィングド・ロックチューナー2ndタイプ
(ミニサイズギア仕様)
2001-2010 Phase II Low Massロッキングチューナー
2011- Phase IIIロッキングチューナー

PRSのチューニング・システムは伝統的な巻き式ではなく、アーミングや激しいピッキングでも安定したチューニングが保たれるようロック式が採用されているのが特徴である。

初期のCustom24に搭載されていたのは第一世代にあたるウィングド・ロックチューナー。その呼び名通りのウィングと呼ばれる独特の爪状のパーツで弦をロックしている。弦交換の際にはウィング部の弦穴に弦を引っ張りながら通しペグを巻いていくと弦がロックされるという画期的な仕組みを持っているが、すべてのウィングを綺麗な八の字に揃えるにはコツがいる。

ウィングド・ロックチューナー

(ウィングド・ロックチューナー)

Phase II Low Massロッキングチューナー

(Phase II Low Massロッキングチューナー)

Phase IIIロッキングチューナー

(Phase IIIロッキングチューナー)

ウィングド・ロックチューナーは画期的な構造ではあったが、ユーザーが手軽に弦交換を行うにはやや敷居が高い面があり、そして重量もそれなりにあった。2001年以降ではそれらが改善されシンプルな弦交換が行えるLow Massロッキングチューナーに置き換えられ、2011年以降ではさらに軽量化とピッチの安定化が図られたPhase IIIロッキングチューナーへと進化を遂げている。

余談ではあるが、往年のPRSファンの方からすればウィングド・ロックチューナー/ブラジリアンローズ指板/バード・インレイを擁した初期スタイルCustom24こそが本物だという意見も根強い。ウィングド・ロックチューナーはそれほどまでにデザイン面や構造面においてPRSを象徴するシンボルとなっていたのだ。

バードインレイ
1985-2007 縁なしマザーオブパール
or
縁なしアバロン
2008-2010 縁取りアバロン
2011 縁ありパイレックス社製・ガラス混合樹脂
2012-2015 縁ありアバロン
2016- 縁なしアバロン

PRSギターの象徴であるバード・インレイも材質やデザインがマイナーチェンジをしている。材質は主にマザーオブパール、アバロンが使用されるが2011年にはアバロンの輸出規制に伴い、パイレックス社製・ガラス混合樹脂が使用されるなど苦肉の策が取られている。

デザイン面では初期モデル、2016年以降のモデルには縁取りがなされていない。大きなデザイン変更は2008年以降から行われており様々なデザインが試みられていることが見て取れる。

バードインレイ 1

(左から1989年式・1995年式・2007年式)

(左から2008年式・2011年式・2015年式)

以下の記事ではCustom24の各シリーズの新品・中古・フリマ・買取の価格相場について詳細に書いてあるので、興味のある方は合わせて読んでみてほしい。

【価格を徹底比較】PRS Custom24 |ポール・リード・スミス カスタム24
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Custom22

PRS Custom22

1993年にCustomシリーズに加わったCustom22。モデル名の通り22フレット仕様なのが最大の特徴だ。

大まかな仕様はCustom24に準じてはいるが、単なるCustom24の22フレット版という訳ではなく、やや幅の広いナット幅やフロントピックアップのマウント位置がよりヘッド寄りになっているなどの細やかな違いが見られる。

初期仕様ではトレモロ・ブリッジ仕様の他にストップテイルピースのモデルも展開されていた。また、Dragonシリーズのピックアップやソープ・バー・ピックアップのモデルも存在するが、近年のCustomシリーズには共有のトレモロ・ブリッジ、85/15ピックアップが標準採用されている。

Cusom24同様、コアシリーズ/プライベート・ストック/S2/SEと幅広く展開されているスタンダードモデルとなっている。

マッカーティー・シリーズ

McCarty

McCartyシリーズ 1

マッカーティーは1950年代から1960年代にかけてギブソン社の社長として数々の名器を世に放ち、ギブソンの黄金期を作り上げたテッド・マッカーティー氏との共同開発により生み出された。

1994年に発表されて以来、PRSの主力ラインナップとなったマッカーティーには古き良き伝統的なスタイルが強く打ち出されギブソン・ヴィンテージ・レスポールへの深い愛情が込められている。

ワイド・ファット・ネック、イーストコースト・フィギュアード・メイプルトップ、厚めのマホガニーバック、22フレット/24.5インチネックスケール、3Wayトグル・スイッチ、ストップテイルピース、ヴィンテージ・サンバースト・フィニッシュなど、レスポールのトーン特性やデザインを反映させるための様々な仕様が盛り込まれながらも、プッシュプル式のトーンを持ちピックアップのシングル/ハムバッキングが切り替え可能。

初期仕様ではクルーソン・スタイルのヴィンテージ・チューナー、PAF(50年代から60年代のギブソン・オリジナル・ハムバッカー・ピックアップ)を基にPRSが開発したマッカーティー・ピックアップがマウントされている。近年モデルではCustomシリーズ同様のPhase III ロッキング・チューナー、オリジナルPAFサウンドをさらに追求した58/15ピックアップ、ネックバインディングの追加などサウンドや機能性の向上とともに、デザイン面においてもよりヴィンテージ・レスポールの趣が強くなっている。

McCartyシリーズ 2

また1990年代から2000年代にかけてマッカーティーの派生モデルには、オールマホガニートップ仕様のMcCarty Standard、ソープバーピックアップを搭載したMcCarty Soapbarが展開された。

さらに近年では通常のマッカーティーのネックスケールよりも若干長い24.594ネックスケール、コイル巻き数を抑えをウォームなトーンがプラスされた58/15 LTピックアップ、2ボリューム/2トーン仕様のMcCarty 594/McCarty Singlecut 594が展開されている。

ホロウボディ・シリーズ

Hollowbodyシリーズ

(Hollowbody II Piezo)

Hollowbodyシリーズはもともとマッカーティーの派生モデルとして1998年にMcCarty Hollowbody I/McCarty Hollowbody IIというモデル名で発表された。2006年に行われたモデル編成によりモデル名にMcCartyが外されHollowbodyシリーズとして確立している。

ネックスケールやピックアップ/コントロール類の基本コンセプトはマッカーティーのスタイルが踏襲され、McCarty Hollowbody Iではメイプルトップ/マホガニーバックのFホール/ホロウ構造、McCarty Hollowbody IIではメイプルトップ/マホガニーサイド/メイプルバックのFホール/ホロウ構造となる。

PRSのホロウ構造はバック材をくり抜く方式が採用されている。ESシリーズに代表されるギブソン・ホロウスタイルとは異なっており、フェンダーのシンライン・テレキャスターやリッケンバッカーのホロウ構造に近く、無駄な共振を防ぐために若干箱鳴り抑えられているのが特徴的だ。

Hollowbody 12st

(Hollowbody I 12-Strings)

近年では12弦仕様のHollowbody I 12-Strings、Piezoピックアップが標準装備されたHollowbody II Piezo、McCarty 594のホロウ版となるMcCarty 594 HB IIがラインナップされている。

McCarty各シリーズの価格相場は以下の記事で。

カルロス・サンタナ・シリーズ

PRSは現在までにデイブ・ナヴァロ・モデルやマーク・トレモンティ・モデル、近年ではジョン・メイヤー・モデルなど数多くのシグネイチャーモデルを発表しているが、初代シグネイチャーモデルにはカルロス・サンタナが選ばれた。カルロス・サンタナ氏とポール・リード・スミス氏はPRS社創設前のプレファクトリー期からの旧知の間柄でありPRSギターを語る上で最も重要なアーティストと言える。

カルロス氏は1980年代からPRSのギターを使用しており、シグネイチャーモデルではカルロス氏の要求に応えるために多くの特別仕様見られる。

ボディトップには波状の杢目が美しいカーリー・メイプルが用いられ、ギブソン・スタイルのカーブ・トップ・ダブルカッタウェイ・ボディと左右対称のヘッドストックはプレファクトリー期に見られるPRS初期スタイルである。1ボリューム/1トーン仕様、24フレット/24.5インチネックスケール、指板Rは平らめの11.5インチ、太めのサンタナ・ネック・プロファイル、フレット溝加工、ネックはボディ中央奥深くまで刺さる特別仕上げのディープ・ジョイント方式が採用された。

SEシリーズからプライベートストックなど様々なモデルが発表されているが、コアシリーズ・ラインナップのカルロス・サンタナ・モデルはこれまでに4タイプに分類される。以下でその特徴をまとめる。

PRS Santana I

(Santana I)

 

PRS Santana II

(Santana II)

PRS Santana III

(Santana III)

PRS Santana Retro

(Santana Retro)

スペック比較表
Santana I
1995-1998 生産終了
インディアン・ローズウッド指板
イーグル・ヘッドインレイ
梵字OMマーク付きロッド・カバー
3本のボディライン
Santanaピックアップ×2基
ミニ・トグル・スイッチ
Santana II
1999-2007 生産終了
ブラジリアン・ローズウッド指板
イーグル・ヘッドインレイ
梵字OMマーク付きロッド・カバー
3本のボディライン
Santanaピックアップ×2基
3Wayトグル・スイッチ
Santana III
2000-2006 生産終了
インディアン・ローズウッド指板
指板R10インチ
Paul Reed Smithヘッドロゴ
ライン無しボディトップ
Santana IIIピックアップ×2基
3Wayトグル・スイッチ
Santana Retro
2007-
インディアン・ローズウッド指板
イーグル・ヘッドインレイ
梵字OMマーク付きロッド・カバー
3本のボディライン
58/15フロントピックアップ
Santanaリアピックアップ
3Wayトグル・スイッチ

Santana各シリーズの価格相場は以下の記事で。

ボルトオン・シリーズ

CE24

PRS CE24

CE24は1988年にデビューした。モデル名の「CE」は「Classic Electric」の略。PRSギターには珍しいボルトオン・ネックを採用した異色のモデルである。

PRSではお馴染みのフィギュアード・メイプルトップ/マホガニー・バックのダブルカッタウェイ・ボディを基本スペックとしながらも、メイプルネック/ローズウッド指板がボルトオン方式で取り付けられており、そのサウンドは歯切れの良い明瞭なトーンが特徴的である。

CE24

24フレット/25インチネックスケールを採用、コントロール部は1ボリューム/1トーンに3Wayトグルスイッチ(5Wayロータリースイッチのモデルも有り)、トーンのプッシュプルでピックアップのシングル/ハムバッカー切り替えが可能。

また、22フレット仕様のCE22、マホガニートップ&バックのCE24 Mahoganyなど様々な派生モデルも存在している。

2008年に一度廃盤になるが2016年に復活している。復活後の近年モデルでは薄めのPattern Thinネックプロファイル、85/15ピックアップ、PRSトレモロ・ブリッジ、Low Massロッキングチューナーという仕様となっている。

Silver Sky

PRS Silver Sky

Silver Skyは現代の3大のギタリストのひとりに挙げられるジョン・メイヤーとの共同開発により2018年に発表された。マッカーティー同様、ヴィンテージ・ギターへの深い愛情が込められたオマージュ・モデルと言えるだろう。

1963-1964年製のヴィンテージ・ストラトキャスターを基に設計され、アルダーボディにメイプルネックがボルトオンされている。ストラトスタイルのボディシェイプながらも PRS独自のカービング技術によりフィット感とホールド感の向上が図られており、通常のPRSヘッドストックよりもやや長めに設計されたヘッドストックはジョン・メイヤーの激しいプレイスタイルでもチューニングが安定するよう考慮されている。

コントロール部ももちろんストラト仕様の1ボリューム/2トーン/5Wayセレクターを採用。さらに指板Rが7.25インチと、これでもかと言う程にヴィンテージ・ストラトキャスターを踏襲している。

Silver Sky

各マテリアルにはシグネイチャー・モデルならではのオリジナルパーツが目立っており、ピックアップにはSilver Skyのために開発された635JMシングルコイル・ピックアップがマウントされ、トレモロ・ブリッジやチューニング・システムもSilver Skyのためにデザインされたものだ。

ボルトオン・シリーズの価格相場は以下の記事で。

モダンイーグル・シリーズ

PRS Modern Eagle

PRSレギュラー・ラインナップ「コアシリーズ」の最上位機種として2004年に登場したのがModern Eagleである。1996年に発足したプライベートストックでの完全オーダーだからこそ得られたノウハウを生かし(プライベートストックについては後述)、ギタリストがPRSギターに求めるサウンド/デザイン/プレイアビリティへの要求に応えるべく誕生したモデルと言える。

各マテリアルにはコアシリーズにおける最高グレードの木材が用いられ、ハイグレード・フィギュアード・メイプルトップ/マホガニーバック、そして希少木材であるブラジリアン・ローズウッドがネック/指板/ヘッドに贅沢に使用された。楽器全体を纏う極薄サテンフィニッシュにより杢目の質感と妖艶な雰囲気を際立たせ、ネックは吸い付くような手触りでプレイアビリティも抜群である。また、ヘッドにはモダンイーグル特別仕様のインレイが施され最上位機種として存在感をいかんなく発揮している。

Modern Eagle

22フレット/25インチネックスケールを採用、コントロール部は1ボリューム/1トーン/3Wayトグルスイッチと伝統的なスタイルで、ピックアップには中高域がくっきりとしたギブソン・ヴィンテージ・トーンを彷彿させるRPピックアップがマウントされている。トレモロ・ブリッジ/ストップテイルピースと各2タイプ、2006年にはシングルカット・モデルもラインナップされた。

2004年の誕生以降スペックチェンジを重ねながらシリーズ化されており、ブラジリアン・ローズウッドは初代スペックのみの仕様となる。2012年に惜しまれつつも生産終了となるが、2017年に限定生産として初代スペックのModern Eagleが復刻されている。

スペック比較表
Modern Eagle I
2004-2007/2012/2017
ブラジリアンローズウッド・ネック/指板
サテンフィニッシュ
RPピックアップ
Modern Eagle II
2009
ローズウッド・ネック/指板
グロスラッカーフィニッシュ
57/08ピックアップ
Modern Eagle III
2010
ローズウッド・ネック/指板
サテンフィニッシュ
57/08 Narrowfieldピックアップ×3基
Modern Eagle Quatro
2010-2012
ローズウッド・ネック/指板
アーティストグレードの木材
V12フィニッシュ(PRS独自の堅い極薄フィニッシュ)
53/10ピックアップ

Modern Eagleの価格相場は以下の記事で。

ドラゴン・シリーズ

ドラゴン・シリーズは楽器の域を超越した芸術品として語られるに相応しいPRSの思想と技術が込められた最高傑作であり、ポール・リード・スミス氏が16歳の頃に夢の中で見たドラゴンが豪華絢爛なインレイ・ワークによって描かれている。その雄姿はまるで今にも飛び出してきそうな迫力だ。

1992年にドラゴン・シリーズの第一弾としてDragon1が限定50本で製作されて以来、現在までに8タイプのモデルが発表された。

ドラゴン・インレイはパール類やゴールド、シルバー、トルコ石などの宝石類の他に、象牙や様々な木材が組み合わされて製作され、各モデルごとに姿形の異なる様々なドラゴンが描かれている。

PRS Dragon 1

(Dragon I)

PRS Dragon 2

(Dragon II)

PRS Dragon 3

(Dragon III)

PRS Dragon 2000

(Dragon 2000)

PRS Dragon 2002

(Dragon 2002)

Dragon2005

(Dragon 2005)

Dragon2010

(Dragon 2010)

Dragon2015

(Dragon 2015)

ドラゴン・シリーズ 概要
Dragon I
1992
限定50本
Custom22タイプ
Dragonピックアップ×2基
Dragon II
1993
限定100本
Custom22タイプ
Dragonピックアップ×2基
Dragon III
1994
限定100本
Custom22タイプ
Dragonピックアップ×2基
Dragon 2000
1999
限定50本
マッカーティ・タイプ
ブラジリアン・ローズウッドネック
PRSピックアップ×2基
Dragon 2002
2002
限定100本
シングルカット・タイプ
ブラジリアン・ローズウッドネック
PRS#7ピックアップ×2基
Dragon 2005
2005
限定50本
ダブルネック・タイプ
Dragon IIピックアップ×4基
Dragon 2010
2010
25周年記念モデル
マダガスカル・ローズウッド指板/限定40本
ブラジリアン・ローズウッド指板/限定60本
サンタナ・タイプ
59/09ピックアップ×2基
Dragon 2015
2015
30周年記念モデル
限定40本
Custom24・タイプ
85/15ピックアップ×2基

オプションやグレードについて

ノーマルトップ(8Top)

PRSラインナップの中核を担う「コアシリーズ」。数あるモデルの中でも最もスタンダードなモデルとして位置づけされる。PRSの厳しい審査をクリアしたメイプル・トップが用いられるため、ノーマルトップと言えども美しい杢目が楽しめる。

10Top

10Topはオプションとして1987年に始まった。スタンダードモデルに使用される木材の中から、美しい杢目の材を10点満点で判断し、満点に値する木材が10Topグレードとして用いられる。10Topモデルにはヘッド裏に「10」マークが配されている。

Artist Package

Artist Packageは1997年にスタートする。10Topグレードのメイプル材を更に厳選したものはアーティストグレードに区分され、Artist Packageではアーティストグレードのメイプル材がボディトップに用いられる。

各ハードウェアがゴールドパーツ仕様となり、アバロン・インレイ仕様のヘッドロゴ、指板に希少材のエボニーやブラジリアン・ローズウッドが採用されたモデルもあり、ノーマルモデルや10Topモデルよりも高級感がプラスされているのが特徴的である。

Wood Library

Wood Libraryモデルはスタンダードモデルとは異なり、ディーラーがPRSの豊富な木材が揃った倉庫「Wood Library」に赴き、そこで木材や各マテリアルをオーダーするシステムとなっている。そのためボディ/ネック/指板などの各木材や、ピックアップなどのパーツ類、インレイデザインなど特別仕様となっていることが多い。

日本で出回っているWood Libraryモデルはイシバシ楽器やクロサワ楽器、イケベ楽器や島村楽器などの国内大手楽器店、PRS正規代理店であるコルグ社がオーダーしたものとなる。ちなみにコルグ社オーダーのモデルはKID Limitedとモデル表記される。

Private Stock

プライベートストック・モデルは1996年に発足した「PRS Private Stock Team」により製作される最高グレードのモデルだ。レギュラーラインとは独立しており、各セクションにはPRSの技術を極めたビルダー達により構成されている。

厳選されたPrivate Stockグレードの木材と最高峰の技術を組み合わせ、完全受注生産により世界に1本しか存在しないギターを輩出し、ここで生み出されるギターは最高峰の美しさとサウンドを兼ね備えたまさに芸術品と呼ぶに相応しいだろう。各モデルにはモデルナンバーが刻印され現在までに8,000番台にまで達している。

PRSは基本的に個人でのオーダーは受付けていないため市場に出回わるのは正規ディーラーによってオーダーされた個体がほとんどである。自分だけの理想のオーダーを行う場合は正規ディーラーを介してのみ行うことができる。

S2シリーズ

S2シリーズは2013年に誕生し、コアシリーズとSEシリーズの中間に位置するシリーズである。
組み込みは高品質な自社工場製でありながらも、各パーツを他社で受託生産する事でコストダウンを実現している。

SEシリーズ

SEシリーズの名称はスチューデント・エディションの略であり、学生にも手が届くコストパフォーマンスに優れた高品質なギターを製作するというコンセプトのもと2001年にスタートした。アジア圏(韓国製)で製作することによりローコストでの製造が可能となっている。

参照サイト PRS公式ウェブサイト

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